『ガール・プロブレム』

山村 by chikin @ 2010-07-14

6月28日、大阪の北堀江(@club vijon)でバストリオの『ガール・プロブレム あなたの葬式でわたしが言うべきこと

 バストリオ「ガール・プロブレム」凄くおもしろかった!
 今野くんが出てきた途端、
 エネルギーが爆発してうねるような感じになって興奮した!
 舞台作品だけど、何故だかarni and kinskiの作品の空気を思い出した。
 気持ちの良い作品だった。他の場所でも見てみたいなぁ☆

という感想を観劇直後twitterで呟いています。
まったくもって気持ちよい作品でした。
それは少し不思議な感覚で、舞台上に居た5人の彼、彼女達を私は友人として知っています。
その彼、彼女たちは自身の身体を持ったままアクティングエリア(舞台上)に立つ。
彼らのことを私は知っている。
作品は客席と地続きになった場所で行われました。彼女達の一人(小澤薫)が

「ここに線を引きます。ここからこっち側には入らないようにしてください」

というような内容の言葉を発しながら、観客と自分たちのスペースを区切ってゆく。
彼らが、すぐ触れられそうな位置に居ながらも決して触れる事の出来ないものに成っていくのは、もう少し先の話で、
「越えないでください」と言われた白い線は、足をほんの数センチ前に出せばすぐ越えられるような「ただの線」であった。

ブラジル人歌手Sabrina Hellmeisterの挨拶が聞こえてくる。
「何が起こってもおかしくない」時間が始まった。
すべてのことが彼らには想定範囲内だったのではないかと思う程、空間は彼らのものだった。
私と同じ身体を持った彼らはたくさんの言葉を発し、動き回る。
起こっていることを一つ一つじっくり消化して行く時間はない、アクティングエリアの壁に『E=mc2』 と書かれた瞬間から 。
点在する言葉、事象。その中で行われる、ある女への葬式。司会の男(児玉悟之)と3人の女たち(小澤薫、滝沢佑果、橋本和加子)
去り逝く人に送られるたくさんの言葉。それもまた空間に広がって行く。
参列者である彼女達三人の声は皆それぞれ魅力的だった。

葬式は執り行われてゆく。
逝く人がいて、送る人がいる。
ただそれだけのこと。「特別な死」など存在しない。
たとえ私が「死者」を知っていても、いなくても。
「ゴースト」がやってきて、点在していた言葉や流動していたエネルギーが一気に点に集中する。

その瞬間、空間の密度が一気に濃くなる。
何か起こった のか。
わからないが、どんどん引き込まれて行く。
いや。離されていっていたのかもしれない。
触れる事の出来る位置に居た彼、彼女達はもう決して触れてはいけないものになっていた。

呟きにもあるように、私は大好きな音楽と映像を思い出した。
舞台作品なのに、なぜ映像作品を観ているような感覚を思い出したのかわからないが、
そこに居る5人の彼らに触れることのできる生身の感覚を感じなかったからなのかもしれない。

Hoppípolla

山村麻由美

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