京都藝術 KYOTO ARTS 2010

お知らせ by chikin @ 2010-07-31

明日から8月になりますが、8月に少しchikinでイベントに参加する機会をあたえていただきました。京都藝術 KYOTO ARTS 2010というプロジェクトの一貫で、私が時々お手伝いしています、京都・木屋町にある『お粥さんBAR 京楽』に併設されているアートスペース『其の延長』というギャラリーで、展示とパフォーマンスをします。

今回はギャラリーの壁三面を使い、chikin3人それぞれが一面を請け負い、それぞれの作品を発表する予定です。

期間は8月9日(月)〜15日(日)
BARの開店時間がpm8:00〜am3:00なので、私はam0:00〜出来るだけ毎晩何かしようと思っています。
その期間お店も任されているので、もしかしたら決まった時間にやるのがちょっと難しいかもしれませんが…。

何か人を楽しませることが出来たら良いと思っています。
期間中はほぼ毎日ギャラリーに居ますので、よかったら会いに来て下さい。

山村麻由美

「放下23」

山村 by chikin @ 2010-07-21

7月7日@京都芸術センターで岩下徹さんの『放下23』を観た。
感想を書こうといくつか文章を書いたがやめた。
「感想文」はあまり意味がないような気がした。
私が「詩」を書ければ良かったかもしれない。とにかくあの日何十人もの人たちと岩下さんと60分間という時間を共有した。
そういうことだ。
岩下さんは「お変わりない」。その日の舞台上の岩下さんも、何日か前に偶然にも道端ですれ違って挨拶した時も。
同じ「岩下徹」さんだった。
いつでも岩下さんの目はまっすぐ澄んでいて、踊っていたって歩いていたって岩下さんなのだ。
それはある種とても特殊な事で、だからあの日私の目は特に岩下さんに釘付けではなかった。

そしてとても楽しかった。
思い出した時、また岩下さんが踊っているのであればまた観に行きたいなと思った。

セミ

山村麻由美

『ガール・プロブレム』

山村 by chikin @ 2010-07-14

6月28日、大阪の北堀江(@club vijon)でバストリオの『ガール・プロブレム あなたの葬式でわたしが言うべきこと

 バストリオ「ガール・プロブレム」凄くおもしろかった!
 今野くんが出てきた途端、
 エネルギーが爆発してうねるような感じになって興奮した!
 舞台作品だけど、何故だかarni and kinskiの作品の空気を思い出した。
 気持ちの良い作品だった。他の場所でも見てみたいなぁ☆

という感想を観劇直後twitterで呟いています。
まったくもって気持ちよい作品でした。
それは少し不思議な感覚で、舞台上に居た5人の彼、彼女達を私は友人として知っています。
その彼、彼女たちは自身の身体を持ったままアクティングエリア(舞台上)に立つ。
彼らのことを私は知っている。
作品は客席と地続きになった場所で行われました。彼女達の一人(小澤薫)が

「ここに線を引きます。ここからこっち側には入らないようにしてください」

というような内容の言葉を発しながら、観客と自分たちのスペースを区切ってゆく。
彼らが、すぐ触れられそうな位置に居ながらも決して触れる事の出来ないものに成っていくのは、もう少し先の話で、
「越えないでください」と言われた白い線は、足をほんの数センチ前に出せばすぐ越えられるような「ただの線」であった。

ブラジル人歌手Sabrina Hellmeisterの挨拶が聞こえてくる。
「何が起こってもおかしくない」時間が始まった。
すべてのことが彼らには想定範囲内だったのではないかと思う程、空間は彼らのものだった。
私と同じ身体を持った彼らはたくさんの言葉を発し、動き回る。
起こっていることを一つ一つじっくり消化して行く時間はない、アクティングエリアの壁に『E=mc2』 と書かれた瞬間から 。
点在する言葉、事象。その中で行われる、ある女への葬式。司会の男(児玉悟之)と3人の女たち(小澤薫、滝沢佑果、橋本和加子)
去り逝く人に送られるたくさんの言葉。それもまた空間に広がって行く。
参列者である彼女達三人の声は皆それぞれ魅力的だった。

葬式は執り行われてゆく。
逝く人がいて、送る人がいる。
ただそれだけのこと。「特別な死」など存在しない。
たとえ私が「死者」を知っていても、いなくても。
「ゴースト」がやってきて、点在していた言葉や流動していたエネルギーが一気に点に集中する。

その瞬間、空間の密度が一気に濃くなる。
何か起こった のか。
わからないが、どんどん引き込まれて行く。
いや。離されていっていたのかもしれない。
触れる事の出来る位置に居た彼、彼女達はもう決して触れてはいけないものになっていた。

呟きにもあるように、私は大好きな音楽と映像を思い出した。
舞台作品なのに、なぜ映像作品を観ているような感覚を思い出したのかわからないが、
そこに居る5人の彼らに触れることのできる生身の感覚を感じなかったからなのかもしれない。

Hoppípolla

山村麻由美

ドコモダケだった犬

山村 by chikin @ 2010-07-07

バイト先へ向かう日の朝7時20分頃、ほぼ毎朝その道を散歩しているのだろう、同じ女の人に連れられた一匹の柴犬に会う。

赤い散歩紐で引っ張られている、小太りの茶色い犬だ。
首輪から伸びている紐の根元には、あのdocomoのドコモダケがぶら下がっているのだった。
犬が歩く度にドコモダケはプラプラ揺れて、犬の前脚にピシピシあたる。
その姿がとても可愛い。

ある朝、いつもと同じように私はバイト先に向かい家を出た。自転車で家から二つ目の路地を越え、踏切の手前でいつものようにその犬に会った。散歩紐の根本には、

「お父さん」だった。
docomoのそれではなく、SoftBankのあれが付いている!ドコモダケじゃない!お父さんストラップだ!

飼い主の携帯のキャリアが代わったのか。

ドコモダケではなく、お父さんストラップを付けた犬は、歩く度にお父さんストラップを前脚にピシピシ当てながら、今日もトテトテ歩いて行くのだった。

山村麻由美